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2011.07.14
週刊PIG EXPRESS VOL.633発行しました。【記事あり】

PIG EXPRESS 7月3週号 Vol.633 7月14日(木)

JPPA、格付規格の改正反対で緊急会見
~遠藤副会長ら格付への不信感の深さ訴える~

日本養豚協会(JPPA)は7月14日、東京都内で緊急記者会見を行い、(社)日本食肉格付協会が導入を目指している豚枝肉取引規格(格付規格)の“改正案”について、あらためて反対の意思を表明した。遠藤啓介筆頭副会長は、過去2回の理事会における日格協からの説明、議論を踏まえた反対の意思表明、6月14日の総会における理事会決定の確認にもかかわらず、農水省および日格協が各地で説明会を開催して“理解醸成”を図る動きを強めようとしている背景を説明しながら、「我々組織の意思を無視してでも普及を図ろうとしているのは大変なことだ」という認識を示した。前日の理事会では、病気療養中の身体を押して出席した志澤勝会長が、「これだけ反対意見があがれば、執行部としてその意向を反映せざるを得ない。是非、原点(「上」の重量範囲を上げる要求)に立ち戻ることを考えてほしい」と檄を飛ばしており、同会長の意向を踏まえた異例の緊急会見となった。

農水省・日格が主張する透明化はごく一部
~上→下の欠格理由の最大要素は“外観”評価~

JPPAの7月13日の緊急会見においては、前日の理事会において日格協の格付評価に対する根深い不信感が次々と語られた状況が明らかにされた。この点、大迫副会長に確認したところ、そうした意見は、規模の大小を問わず、種豚がハイブリッドか否かを問わず、出席者から相次いで指摘され、過去にこの問題が議論された理事会には病気療養中で出席できなかった志澤会長が初めて、全国的な格付への不信感を認識したのだと説明した。志澤会長自身は、これまでJPPAとして求めてきた運動に対し、部分的でも一定の成果を確保したいという思いから妥結点を目指してきたが、12日の理事会を機に改正案の白紙撤回を求める方向へと大きく舵を切ったことになる。

■日格協の格付規格改正案に対する論点
■日格協の格付規格改正案に現場の意見
●何を目的に複雑化するのか理解に苦しむ!
…………鹿児島県 母豚1900頭一貫 間 和彦(談)
●銘柄化目指す小規模養豚には武器になる
…………大阪府 生産者 川上幸男(談)