<特集>蛋白尿の診断と評価
尿蛋白は、腎疾患の発症、進展などに関する、簡便で重要な臨床的指標となりうるものと考えられており、近年、犬、猫でも24時間の尿蛋白排泄量と尿蛋白/尿クレアチニン比(UPC)に高い相関関係があることがわかり、UPCを24時間の尿蛋白排泄量の代わりに測定することによって、犬、猫のCRFにおいても蛋白尿の測定意義が明らかになってきている。本特集では、蛋白尿の出現機序の概説や、その組成の変化と診断的意義、さらに昨年より測定が可能になった、犬および猫にそれぞれ特異的な尿アルブミン/尿クレアチニン比(UAC)の利用法についても紹介する。