PIG EXPRESS 12月5週号 Vol.643 12月26日（月）
悪臭、過剰規制につながる臭気指数導入3割に
～排出口で敷地境界線と同等の規制値適用！？～
悪臭防止法による悪臭規制は、市町村ごとに「特定悪臭物質」あるいは「臭気指数」のいずれか、あるいは併用による規制が行われている。臭気指数による規制は、一定の嗅覚検査に合格した人の嗅覚により測定した数値を用いるもので、平成7年度に導入された。従来の特定悪臭物質の濃度測定に比較して周辺住民の悪臭に対する感覚と一致しやすいことから採用する市町村が徐々に増え、平成22年度末時点では規制地域を有する全国1275市町村のうち388市町村と全体の3割を超えた。しかしこの規制には、畜産農家がいったん悪臭の原因事業所としてターゲットにされると、どこまで対策しても移転か廃業を余儀なくされる深い“落とし穴”がある。
都市型悪臭を想定した臭気指数が畜産を圧迫
～臭気判定士の免状取得者は全国3062人に～
畜産農業への悪臭苦情3.5％減の1610件
～総数1万5194件、畜産の占める割合10.6％～