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よりよい小動物医療環境の創成をめざす臨床情報誌【インフォベッツ】(infoVets)

よりよい小動物医療環境の創成をめざす臨床情報誌【インフォベッツ】をご紹介致します。

2018.01.15 発行

【インフォベッツ】191号

<特集>膝蓋骨脱臼に取り組む

膝蓋骨脱臼は若齢の小型犬を中心に診療機会の多い疾患ですが、治療指針に一定の見解がなく治療方針の決定に苦慮されるケースも多いのではないでしょうか。  本特集は、①疫学、解剖学、病態生理などの膝蓋骨脱臼の基礎的な知識から、それを踏まえた診断の手順について、②治療法をいかに選択するかについて、③診療機会の多い膝蓋骨内方脱臼の外科治療の手技、④リハビリテーションの意義と実践の4項について、それぞれ専門の先生方にご執筆いただきました。膝蓋骨脱臼治療に必要な情報を網羅した、実践的な内容となっています。

  • ▼膝蓋骨脱臼とは〜定義と疫学、そして診断…安川慎二
  • ▼膝蓋骨脱臼の治療法の選択…枝村一弥
  • ▼膝蓋骨内方脱臼の外科治療…片山泰章
  • ▼膝蓋骨脱臼のリハビリテーションと日常管理…長坂佳世
    • 動画掲載/膝蓋骨脱臼のリハビリテーションと日常管理

      infovets特集、長坂佳世先生ご執筆の「膝蓋骨脱臼のリハビリテーションと日常管理」に掲載している膝蓋骨脱臼整復後の「関節可動域運動(矯正的手技、予防的手技)」と、「跛行を呈している膝蓋骨脱臼整復および大腿骨短縮術後2カ月(動画a)」、「右側膝蓋骨内方脱臼整復および脛骨粗面転移術後1カ月(動画b)」の症例の歩行の動画です。
      本誌では、膝蓋骨脱臼のリハビリテーションについて、外科的な整復後を中心にその目的と手技、日常的な管理について解説しています。

      動画タイトルをクリックすると、Youtubeへジャンプします。

       ■動画1 前肢の関節可動域運動(矯正的手技)

      前肢への負重率が上がると、前肢を外尾側に移動させ歩行するようになる。結果、肩関節周囲の筋のアンバランスが生じるため、ストレッチをかけ、ケアをする必要がある

       ■動画2 関節可動域運動(予防的手技)

      現状で確保できている関節可動域を維持するための手技。趾端ではなく、膝関節に近い脛骨を保持するのが正しい

       ■動画a 両側膝蓋骨外方脱臼整復および大腿骨短縮術後2カ月

      右後肢の股関節の伸展域が小さく、負重時間も短い。触診の結果、関節可動域には支障がないが、右側の筋肉量の低下が認められ、負重に対する耐久力の低下が今回の跛行の原因と考えられた

       ■動画b 右側膝蓋骨内方脱臼整復後1カ月

      動画1の症例と比較して、患肢への負重時間、股関節の伸展域の違いがよくわかる

      <連載>

      • ▼1次診療施設において、担がん動物をどこまで、どう扱うか
        [第5回]腫瘍診療の流れ⑤症例紹介(前編)…佐々木 悠
      • ▼犬と猫の糖尿病・診断から治療まで
        [第4回]継続した血糖コントロールのための飼い主教育~糖尿病治療は飼い主と獣医師の連係プレーが成功の鍵…長谷川 承
      • ▼検査結果を読み解こう~診断そして治療へ
        [第6回]乳腺マスを突いたはずなのにどうしてこんなものが!?…島田優一
      • ▼犬統計
        [vol.6]膝蓋骨脱臼…兵藤未來