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よりよい小動物医療環境の創成をめざす臨床情報誌【インフォベッツ】(infoVets)
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【ムック・インフォベッツ】200号
寿命20歳時代目前、高齢期動物の脳科学と獣医療の取り組み
夜鳴き、寝たきり、認知機能障害
小動物医療の進展、室内飼育が増加により年々犬と猫の寿命は延び、今後もこの傾向は続くと予測されている。犬と猫の平均寿命が20歳に届く日が、夢物語ではない時代を迎えようとしているが、夜鳴き、寝たきり、認知機能障害といったペットと家族の悩ます問題に直面し、困惑することも多い。 高齢期・超高齢期に特有の各種機能障害の予防・治療については、ヒトを含めけっして順調とは言えない現状である。「脳が老いるとどういうことか」「犬に認知症はあるのか」「認知機能障害の予防は可能なのか」、原点に立ち返り検討する。
■目次
002
動物の「脳の老い」を科学する|中山裕之
ヒトの認知症とアルツハイマー病 動物の認知機能不全 動物の脳老化 脳老化の進化
009
犬の認知機能不全~犬に認知症はあるのか?~|中山裕之/小澤真希子
犬の認知機能不全(canine cognitive dysfunction:CCD) CCDの症状と診断 CCDと老齢犬の脳病変
017
認知機能障害症候群に対する栄養管理面からのサポート~フード、サプリメントの含有成分から利用価値の可能性を探る~|松本浩毅
CCDSの原因 活性酸素と酸化ストレス 抗酸化酵素と抗酸化物質 メラトニンと概日リズム フラボノイドとポリフェノール 脂肪酸
025
犬と猫の介護の現状とQOL向上のための介護ケア|小松原大介
介護が始まる前に伝えたい褥瘡の知識 要介護動物の状態から褥瘡を分析 マットの選定ポイント~体圧分散性と手入れのしやすさ~ ポジショニングと体位変換 介護時の排泄ケア
■STUDY
034
認知症犬の夜哭き~初発および再発時の対策~|井本史夫
治療対象となる犬の認知症状 フェルラ酸とは、「夜哭き」再発例の症例 プライマリケアを担う動物病院として お断り:本稿は、infovets194号の再掲載記事です。
039
“超・超高齢時代”と市場縮小、ニューノーマルに備えよ|氏政雄揮
“7歳齢以上”を高齢期と判断するのは正しかった メチル基分子に基づいた犬から人への年齢換算 これまでは飼育頭数は減少しても、動物病院の市場は大きく拡大。しかし・・・ 動物病院は獣医療から7割の売上げを目指すべき 飼い主さんに診療を継続してもらうためには、丁寧な説明が必要
045
高齢期・超高齢期の犬・猫相談~ご家族は何を思うのか~|三宅亜希
電話相談の統計 高齢期相談の概要と最近の傾向 認知機能不全、介護の代表的な相談内容 食事にまつわる相談 ご家族への対応ポイント 獣医療の今後の課題
052
心臓バイオマーカー~心エコーの苦手な先生へ~|村山大介/大久保春村/増田朋子/太田 薫/平井幸子
診断・検査および治療の評価 MMVD症例について ANP値を用いたStageB2の検出
BNP 増量のタイミング 実際の症例
■疾患統計
032
犬統計 犬の高齢期に多い疾患|岸田滋史
高齢期の循環器疾患 肝・胆・膵疾患 内分泌疾患
050
猫統計 猫の高齢期に多い疾患|岸田滋史
高齢期の肝・胆・膵疾患 歯・口腔疾患 内分泌疾患
表紙イラスト・デザイン/アートディレクション 岩渕恵子(iwabuchidesign)