<特集>災害とリスク管理
「まさか自分が」とは災害に巻き込まれた人たちの共通の思いである。毎年冬になると耳にする火災のニュースだが、それらへの対策は十分できているだろうか。火災以外にも落雷による停電等、考えられる事故に対しての備えは、生き物を飼っているものの責務である。
また口蹄疫についても「まさか口蹄疫ではないだろう」、「2000年に抑え込めたのだから今度もうまくいくだろう」という楽観的バイアスが初期対応の遅れを招いた。「自分だけは大丈夫」と思う人間の心理について心理学の立場から解説してもらうとともに、災害に備え、実際にチェックしておくべきポイントについて解説した。