PIG EXPRESS 1月2週号 Vol.644 1月10日（月）
関東密集地で“サーコ再燃？！”噂の真相は？
～ワクチンの問題？ 病原性の変化？ 他疾病？～
関東の養豚地帯で昨年、呼吸器病により事故率が上昇するケースが多発し、一部では「ワクチンの効かないサーコウイルス(PCV2)の変異株が出現しているのではないか」という話にまで発展している。PCV2はDNAタイプのウイルスであり、PRRSやインフルエンザなどのRNAウイルスとは異なり遺伝子の変異が起こりにくく、病原性の大きく異なる変異株が出現する可能性は低いとされている。また、海外事情に詳しい獣医師に聞いても、国内で現在使用されているワクチンが効かないウイルスが確認されたという報告はない。ただ現実として、肥育期の事故率が20％前後まで上昇するケースが出てきていることは事実であり、真相の解明が急がれる事態となっている。
解説：噂に惑わされず自農場の現状分析から
中畜が｢農場ＨＡＣＣＰ認定｣の申請受付開始
～畜産物の安全確立しながら生産性向上目指す～