PIG EXPRESS 5月3週号 Vol.654 5月16日(水)
特例で17億円の拠出引き出し満額補填
~JPPA、財源枯渇の“全国肉豚”1~3月で~
(独)農畜産業振興機構は5月8日、養豚経営安定対策事業(全国肉豚)の平成23年度第4四半期(1~3月)の補填金単価について、1頭当たり3810円と発表した。相場低迷の長期化から3000円台後半の補填が想定される一方、基金の財源が枯渇することで制度上、1頭当たり2700円での“足切り” が確実視され、JPPA(日本養豚協会)は、農水省への要請、新たに立ち上げた日本養豚振興政治連盟(トンセイレン)を通じた政府・与党への働きかけを強めた。その結果、国の拠出分100億円のうち、加入頭数が想定より少なかった分の未執行の予算17億円あまりを“特例”として投入することが同日の民主党酪畜ワーキングチーム(WY)で最終決定され、主要市場の平均相場から算定された3810円の満額補填が実現した。
JPPA活動奏功も生産者結集に課題
~非会員の受ける恩恵への疑問の声あらためて~
全国肉豚24年度の生産者負担金700円に
~国と合わせて基金規模は約196億円に拡充~
新穀トウモロコシ、史上最高の収穫予想
~米国農務省、147.9億Bu、単収も最高水準~
23年度の豚肉輸入量は4.5%増え80万t超
~3大対日輸出国、米国が41%シェア占める~
輸出量増を目指し、米国産ブランドPRへ
~対日輸出は対前年5%増目標に~