PIG EXPRESS 5月4週号 Vol.655 5月23日(火)
豚肉で初めて基準値超える放射性セシウム
~毎日500g食べてもX線検診1回未満の被曝~
福島県郡山市は5月22日、同市内で生産、と畜された豚肉から、食品衛生法の定めた基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。基準値を超えたのは再検査された6頭のうちの1頭で、セシウム134とセシウム137の合計値が107.2ベクレル/kgだった。豚肉などの食品では暫定基準「500ベクレル/kg以下」が4月に新基準値「100ベクレル/kg以下」に引き上げられたが、豚肉における基準値超えは、その前後を通じて初めてのケースとなる。“100ベクレル”という放射性セシウム(134)量は、それを毎日500gずつ食べても年間の被曝量は0.347ミリシーベルトで、胃のレントゲン検診を受けたときの被曝量0.6ミリシーベルトの半分あまりのレベル。当該豚の枝肉は流通差し止めのうえ廃棄処分とされ、出荷者は同じ日に出荷した残りの5頭について自主的に廃棄処分にすることを決めた。