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2012.07.31
週刊PIG EXPRESS VOL.661発行しました。【本文あり】

PIG EXPRESS 7月5週号 Vol.661 7月31日(火)

塩酸ラクトパミンにコーデックス残留基準値
~国際機関が安全確認。審査中断の日本どう?~

食品の国際規格を制定するコーデックス委員会は7月2~7日にかけてローマで開催された総会において、「塩酸ラクトパミンの食品中における残留基準を採択した。塩酸ラクトパミンは、仕上期の肉豚への飼料添加により、増体量、飼料効率等の改善が期待できる化合物で、米国で1999年に許可されたあと、北米・南米で広く使用されている。しかし、成長ホルモン剤や遺伝子組換え穀物の使用を理由に米国産畜産物の輸入を拒否してきたEUが塩酸ラクトパミンを新たな非関税障壁として利用しようとしたことから欧・米間の貿易論争に発展し、科学的知見に基づくコーデックス委員会での審議に“安全性”の判断が委ねられる形になっていた。日本では既に2005年に食品安全委員会および厚労省の安全性評価が完了して残留基準が設定されているが、農水省消費・安全局は極めて不自然な形で審査の手続きを棚上げにしてきた。今後、一層の飼料高が予想されるなかで、飼料要求率の大幅な改善が期待される資材を国内養豚生産者が利用する道を閉ざし続けるのか、農水省の対応が注目されるところとなっている。

飼料高緩和の手段の内外ギャップ放置するか
~輸入豚肉の過半が使用する塩酸ラクトパミン~

同じβ作動性物質「クレンブテロール」の影
~EU中国はクレンブテロールの不正使用経緯~

豚肉からの放射線、原因は敷料稲ワラなど
~市は畜産農家に対して再発防止策を徹底~

米国の干ばつ深刻。シカゴ相場8ドル突破
~中西部9州の7割以上。史上2番目の規模~