PIG EXPRESS 8月5週号 Vol.662 8月30日(木)
食料自給率39%、豚肉は52%に後退
~生産量維持するなか消費は2.1%拡大~
農水省は8月10日、平成23年度の「食料需給表」を公表した。カロリーベースの総合食料自給率が前年度と同じ39%と2年連続で40%を下回った。品目別では、豚肉の自給率(数量ベース)は前年度より1ポイント下がり52%となった。豚肉の国内生産量(枝肉)が127万7000tでほぼ前年度並となる一方、豚肉の1人当たり供給量が11.7kgから11.9kgへと2.1%拡大したパイを国産で埋めきれなかったという結果になっている。
ブラジルからの輸入解禁で2国間協議へ
~口蹄疫で初めて地域主義の適用認める答申~
食料・農業農村政策審議会 家畜衛生部会が8月27日、農水省で開催され、豚コレラおよびアフリカ豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針の改正案を承認するとともに、ブラジル・サンタカタリーナ州からの生鮮豚肉の輸入を認め、同日中に郡司彰農水大臣に答申した。ブラジルについては、口蹄疫の対外防疫で日本が初めて“地域主義 (国単位でなく、清浄性が確認された地域単位で輸入を認める措置)”を適用して南部1州からの豚肉輸入を解禁するもの。農水省消費安全局は答申を受け、2国間における「家畜衛生条件」の締結に向けた準備を始める。