<特集>神経学的反射検査・脊髄編~画像診断へ導くために
脳病変とは異なり、脊椎・脊髄疾患ではかならずしも断層撮影が必須の検査とはならない。むしろ、単純X線検査や脊髄造影検査の段階で診断のつくことも多い。その点では、身体検査からの病変の局在は脳神経以上に有用な場合が多い。
総論として、脊髄疾患に対する反射神経を岩手大学・宇塚雄二先生に、頸髄病変を日本動物高度医療センター・宇津木慎一先生、松永悟先生に、胸腰髄病変をKyotoAR獣医神経病センター・植村隆司先生に、腰髄〜末梢神経、筋疾患を酪農学園大学・上野博史先生に、実際の症例を混じえて、反射検査の必要性やその解釈などについて詳述いただいた。