<特集>治そう! 短頭種気道症候群
短頭種気道症候群は、複数の病変が絡み合い上部気道閉塞という1つの病態をつくりあげます。明確な病名として、外鼻腔狭窄、軟口蓋過長症、喉頭室外反、喉頭虚脱、気管低形成、気管虚脱などがあげられますが、それ以外にも鼻甲介や鼻咽頭部の狭窄、咽頭部における余剰な粘膜組織、巨舌症など複数の解剖学的な狭窄が関与しています。進行性の疾患であり、早期発見、早期治療が生活の質の改善、さらには致死的な障害を予防することにつながります。今号では、短頭種気道症候群について、解剖学的な特徴、内科的治療、麻酔、外科的対応についてご執筆いただきました。