寿命20歳時代目前、高齢期動物の脳科学と獣医療の取り組み
夜鳴き、寝たきり、認知機能障害
小動物医療の進展、室内飼育が増加により年々犬と猫の寿命は延び、今後もこの傾向は続くと予測されている。犬と猫の平均寿命が20歳に届く日が、夢物語ではない時代を迎えようとしているが、夜鳴き、寝たきり、認知機能障害といったペットと家族の悩ます問題に直面し、困惑することも多い。 高齢期・超高齢期に特有の各種機能障害の予防・治療については、ヒトを含めけっして順調とは言えない現状である。「脳が老いるとどういうことか」「犬に認知症はあるのか」「認知機能障害の予防は可能なのか」、原点に立ち返り検討する。