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2021.08.15
月刊【ピッグジャーナル】8月号発行しました。

特集/格付け規格の改正議論10年越しで再開!

昨今の養豚生産において遺伝改良および生産者努力により増体の改善が目覚ましく、1母豚当たりの年間出荷枝肉重量2000㎏は決して夢の数字ではなくなっている。そんななか、家畜改良増殖目標の改定により肥育豚の出荷体重が115㎏から120㎏に引き上げられた。1頭当たりのと畜料経費は枝肉重量に関わらず一定であり、より大きい豚を出荷できれば1㎏当たりのと畜経費の削減を狙える。そのいっぽうで枝肉重量80㎏以上になってしまうと肉質の良い枝肉でも格落ちになってしまい、より餌を食べてコストがかかった豚が安くなってしまう。その矛盾のなか生産者の手から多くのお金がすり抜けていったことは養豚家であれば経験があると思う。上の重量範囲の引き上げは生産者の念願とも言える事項である。生産者、流通、消費者にとって現実的かつメリットのある改訂がなされることを祈る。