特集 PRRS対策の今、そして近未来 編集部
PRRSウイルスが発見されてから約35年が経過した。国際的に監視されている悪性家畜伝染病の清浄化を果たし、維持していた米国で、生産者がチェックオフで集めた資金も投入して大学等が熱心に研究を重ねてなお、この病気の克服には至っていない。莫大な経済的な損失をもたらしていることが米国では早くから試算されているが、日本でもしかりで、この病気の克服が養豚産業の生産性を大きく改善するものであることは確かだ。 決定打はないにしろ、35年のPRRSとの闘いのなかで、この病気をコントロールし、状況に応じて清浄化を達成する手順は確立されてきている。その現在における知見の多くを、本特集のなかから拾い出していただきたい。