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豚(養豚)・馬・小動物の専門情報誌のバックナンバーを掲載【マガジン】

豚(養豚)、馬、小動物に関連した【その他 専門情報誌・書籍】

その他 専門情報誌・書籍をご紹介致します。

■目次

第1章 アフリカ

ボッソウの豚/レクチャー1 衛生仮説と腸管免疫/チンパンジーのセックス/レクチャー2 野生動物のうんちから何がわかる?/チンパンジーが食べるガム/レクチャー3 大腸の機能/分断/国境の向こう側/羊の肉/儀式 その1/儀式 その2/考えがまとまらない/男と女/チバンガの豚肉/不快昆虫/ゴリラとの出会い/ゴリラのセックス/体脂肪/象が森をつくる話/チンパンジーの名前が付いた原生動物/レクチャー4 PCR検査/チンパンジーの上手投げ/アトラス山脈の農家/キャッサバ/ガボンソバとギニア雑炊/アフリカの酒/ラクダの肉/魚/チェ・ゲバラ通り/アフリカの交通事情/インテリの苦悩

第2章 アジア

雲南省の豚1 ミニ豚近交系/雲南省の豚2 食堂で行われた“解剖”/アジアの羊/ヤクの肉/ラクダのミルク鍋/ラクダから逃げる方法 /飲み物/食べられるかどうかわからない植物/ヒルの襲撃/犬を食らう/ロバ汁/唐辛子が赤くなるのは、何でやねん?/アジアの酒/レクチャー5 乳酸菌/カワカブ1 氷河に消えた友/カワカブ2 遺体発見/カワカブ3 磁場の消滅/雲南省の豚3 座布団型の豚/ヒマラヤの豚/マレーシアの豚とマメジカ/レクチャー6 草食動物と肉食動物の腸/豆の王国/街中の野良牛

第3章 その他の地域

フランスの豚/フランスの鶏/解体/ヨーロッパの羊/ラーメン/メタンガスの話/レクチャー7 メタン細菌と有機物分解/氷の中の微生物/雪の中の微生物

アフリカ、アジア、ヨーロッパから南極まで…抱腹絶倒の珍道中。

腸とうんちに詳しくなれる“レクチャー”付き

牛田一成のほかの本

7月1日付の日本尿業新聞書評コーナーで紹介されました

日経サイエンス5月25日発売号掲載広告

分類:その他

ゴリラの森でうんちを拾う —腸内細菌学者のフィールドノート—

牛田一成 著
新書判 392ページ 1,980円(本体1,800円) 送・手数料380円 ISBN 978-4-901071-24-6

好評発売中

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<著者>

著者/牛田一成(うしだ かずなり)

1954年生まれ。京都府立大学生命環境科学研究科応用生命科学専攻教授。農学博士。京都大学農学部卒業、同大学院修了。1982年からフランス国立獣医畜産研究所にフランス政府給費留学生として留学。1986年から京都府立大学。フィールドワークのため世界中を旅する。

<推薦文>

血わき肉躍る元気がもらえた一冊だ。平易な表現だが内容は深い。一気呑みは断っても、この一気読みは得るものが多い。ソクラテスもゲーテも教育とは知的刺激を与えることだと言ったが、本書にはそれが満載されていて面白い。また、腸内細菌とともに生きるヒトと動物の世界を地球規模で研究したスケールは大きい。京大山岳部で山登りしながら余人の思いつかない壮大で新しい発想を世に問うた系譜の中から、これほど骨太な人物が出たのがうれしい。

京都美術工芸大学学長、京都大学名誉教授(農学) 宮崎 昭

実はこの本、「図書館長はアフリカ出張中」が最初のタイトルでした!

京都大学の学生時代には山岳部に所属してフィールドワークの真髄を会得。アフリカからチベット、南極まで世界を渡り歩きながら野生の動物、家畜、そしてその地の人々と邂逅する。その正体は、人類学者でも動物学者でも、登山家でも冒険家でもなく、農学博士にして腸内細菌の研究者であり、その仕事は動物の“ウンチ”を拾って顕微鏡で覗くこと!

紀行文として書かれた本文と、それに関連する著者の専門分野(畜産学、微生物学、生化学、免疫学…)からのレクチャーを挿入したユニークな文章。その随所に散りばめられた、筆者の半生を少なからず左右してきた読書遍歴や世界情勢に触れた記述が重要なエッセンスとなっており、脚注にはそれらを補足する情報も加えた。

諸事情により大学図書館の館長という著者の肩書(執筆終了時)をタイトルに加えることは断念せざるを得なかったが、著者自身が本書のイントロダクションで、「図書館は書物のすむ“森”である」とたとえた書物へのこだわりは、この本を手にする読者の多くが理解することになるだろう。

学生よ海外に出でよ! フィールドに遊べ!

学生時代には山岳部に所属し、圧倒的な“フィールド”に魅せられ、“現場感覚”を体得した著者は、動物の腸内細菌・腸管免疫を研究する畜産学者として再びフィールドに出る。その出かけた先は、少年時代にあこがれたアフリカ、チョモランマを目指して開放前に入境したチベットなど、アジア・アフリカ諸国から南極まで。この本の著述は単に動物の生体やサンプル採取のエピソードにとどまらない。現場主義者ならではの視点で、国情の分析、交通事情、人々の生活、地元の食文化にまで広がる。海外志向の学生が少なくなっているという今、学問の分野を問わず、外の世界・文化とのダイレクトな接触の魅力を、著者は学生たちに訴えかけている。

<サムネールをクリックすると、本の中身が立ち読みできます>

本文ちら見1本文ちら見2本文ちら見3本文ちら見4

<牛田先生が歩いた世界(動画)>

  • ガボン ムカラバ・ドゥドゥ国立公園のゴリラたち(2009)

  • するすると木から下りてくるチンパンジー(ボッソウ、2007)

  • ボッソウのチンパンジー。お互いが呼び合う声(2007)

  • スーダン。ジャバル・アウリーヤ(2009)

  • アルジェ 夕方のコーラン読誦(2011)

  • ネパール ヤラ氷河のベースキャンプの朝(2009)

<書評>

書評1

書評2

書評3